札幌へ旅行することがあれば、街歩きでおすすめなことの一つは、歴史的な建物についていることが多い「星のマーク」を探すこと。この星のマークは「五稜星」といって、開拓期に道しるべとなった北極星をデザインしており開拓使のシンボルだった。開拓使に関わる建物にはこの五稜星の飾りがついていることが多く、札幌のレトロな建築を巡る時にはこのマークを探してみるのも宝探しみたいでワクワクする。
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札幌を代表する建物の一つである「北海道庁旧本庁舎」には、マンサード屋根や八角ドームの出窓部分に赤い五稜星があるのを見つけることができる。
一方、ドームの上にはためいている北海道旗は七稜星。これには開拓使長官の黒田清隆が次官の時、開拓使のマークを五稜星から七稜星へと変更する提案をしたが却下されたという歴史も影響しているかもしれない。道旗は「北辰旗」と呼ばれた開拓使の旗と、当時着想されていた七稜星のイメージを現代的に表現したもので、地色の濃紺は北の海や空を、星を囲む白は光輝と風雪を、七光星の赤は道民の不屈のエネルギーを表現したものだという。
【北海道庁旧本庁舎DATA】
住所:北海道札幌市中央区北3条西6丁目
アクセス:新千歳空港から車で約1時間・札幌駅から徒歩で約10分
一般開放時間:9:00-17:00
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開拓使がビール産業に乗り出すべく1876(明治9)年に建設したのが開拓使麦酒醸造所で、現在はサッポロファクトリーという大きな商業施設として利用されている。
煉瓦造りのこの建物には五稜星の飾り窓がついており、春から秋にかけては周りに蔦が絡まってとても趣がある。
【サッポロファクトリーDATA】
住所:北海道札幌市中央区北2条東4丁目1−2
アクセス:「バスセンター前」駅 8番出口 より徒歩約5分
サッポロビール博物館
ビールといえば旧札幌製糖工場が再利用されたサッポロビール博物館だが、建物の外側から見ると妻壁に五稜星の窓がある。これを建物の内部から見ると、赤いガラス製の星が鉛の枠で縁取られるという凝ったつくりのステンドグラスとなっている。
【サッポロビール博物館DATA】
住所:北海道東区北7条東9丁目1−1
アクセス:地下鉄東豊線「東区役所前」駅より徒歩約10分
JR函館本線「苗穂駅」下車、北口より徒歩8分
不安と希望を胸に北海道を目指した開拓使の人々が西洋建築に憧れ、その思いを建築に託す時、どの場所にそのシンボルとなる五稜星をどのような形でつけようか。あれこれと試行錯誤した姿を思い浮かべると、札幌の街並みがまた違った魅力に溢れて見えてくるかもしれない。
春・夏・秋・冬・・・。その季節に訪れても美しい表情を見せてくれる札幌の街だけれど、歴史的建造物についている「星」マークを探すだけでも、札幌の歴史に思いを馳せることができて街歩きの楽しさが倍増すること、間違いなしだ。
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