札幌で私が最近訪れたギャラリーや美術館をご紹介したいと思います。
TO OV cafe / gallery
(2022年2月)
中島公園近くにあるマジソンハイツという建物の1階にある、ギャラリー併設のカフェ。午前、午後と用事の合間に時間ができたのでランチとアート鑑賞に行きました。
ト・オン・カフェ/ギャラリー自体はちょうど10年ほど前、まだ札幌に来たばかりの頃に行ったきり。ランチをするのは初めてです。
コンクリート打ちっぱなしのカフェにはアートギャラリーが併設されており、気軽にアートに触れることができます。企画展示では、道内を拠点に活躍するアーティストの作品を中心に紹介されているのだそう。
この日に開催されていたのは「高橋靖子展ー記ー」。油彩、水彩、古布と刺繍による作品が展示されていました。カフェスペースには小さな作品を中心に、奥のギャラリースペースには大きな作品を鑑賞することができました。近寄って観たり、遠くから観てみたり。角度によっても作品の雰囲気が変わってくるから面白い。奥に展示されていた、大きな赤い作品と青い作品が気になりました。大きさは異なるのだけれど、赤と青で対になっているようで、空間をピリっと引き締めていました。よく見ると切手も作品の一部に使われていて、作者さんの遊び心を感じます。作品に見入っていると、制作している作者さんの心の動きを追体験しているようで・・・。アートってどんなにコンセプチュアルでも、やっぱり芯になっているものが「心」だから、面白いです。
アートを鑑賞しに来た人がカフェでお茶して行ったり、逆にカフェ目的で訪れた人がアートにも興味をもったり。その相乗効果がユニークで、素敵な空間です。
この日にランチで頂いたのはカルボナーラ・パスタ。食後にはコーヒーではなくココアを頂きました。ランチはカレーやパンなどもあり、ドリンクも種類が豊富だったので、その日の気分で選んでみてはいかがでしょうか。
【TO OV cafe gallery DATA】
住所:北海道札幌市中央区南9条西3丁目2−1
アクセス:地下鉄 南北線 中島公園駅 徒歩2分
開館時間 10:30 – 21:30 (日曜は20:00まで)
休館日 基本隔週月曜日
札幌芸術の森美術館
(2021年8月)
札幌芸術の森美術館で開催中の「キースヘリング展」へ行ってきました。
以前から、山梨県にある中村キースヘリング 美術館へ行ってみたいと思っていたので、このような形で彼のアートに触れられて嬉しかったです。
この展覧会、「街をキャンバスにしたアーティスト」、というキャッチコピーがまず良いです。
誰でも描けそうな絵なのだけれど、配置や配色、バランス感覚にポップなセンスを感じます。何より、一貫してこの作風で書き続けたのがすごい。
頭でっかちに考えるアートではなく、たとえアートの知識があまりなかったとしても感じたままに楽しめるところが好きでした。
小さなドローイングやスケッチも良いのですが、ヘリングは空間全体を覆うような、まるで自分がアートの一部になったような展示方法が合っているような気がしました。
展覧会グッズはあまり良いのがなく・・・(子ども用のスニーカーが可愛かったのですが高い気がしたので)ポストカードだけを買い、ネットで調べてユニクロとのコラボのハンカチとスリッポンを注文しました。店舗受け取りにしたので、とても楽しみ!現代アートを生活に取り入れるって良いなあ、しかもプチプラというのがすごいです、ユニクロさん。ありがとう。
【札幌芸術の森美術館 DATA】
住所:北海道札幌市南区芸術の森2−75
アクセス:地下鉄南北線「真駒内(まこまない)駅」の中央バス2番乗り場から、【空沼線・滝野線】に乗車、「芸術の森入口」または「芸術の森センター」下車
札幌街歩き / 五稜星のある建物を探してみよう の記事もぜひご覧ください。