都内にはたくさんの美術館がある。気軽にアートに触れることができるのが魅力の、都内の美術館。
でも、たまには1日かけて関東近郊の美術館に訪れてみてはいかがだろう。
プチ日帰り旅行気分が味わえるし、都内よりも空気がきれいで静かな環境で触れられるアートはきっと心を豊かにしてくれるだろう。
関東近郊の美術館の中でも、特に建築がかっこいい美術館を取り上げたい。
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都心からは離れた場所にあるので、なかなか行けずにいたホキ美術館。気候の良い時期に帰京でき、時間ができたので訪れることができた。千葉市緑区あすみが丘東にあり、JR外房線土気(とけ)駅から歩いていける。
建物の見どころは、自然光を取り入れた1階のギャラリー。まるで森の中の回廊を歩いているような開放感が感じられる。そのギャラリーの先端30メートルは宙に浮いており、外から見ると大迫力だ。ユニークな建物で、2011年日本建築大賞をはじめ、千葉県建築文化賞、千葉市都市文化賞などを受賞している。
ホキ美術館は日本発の写実専門の美術館。ここに来るまで、実は写実にそこまで興味がなく、どちらかといえばコンセプチュアルな抽象絵画の方に興味があった。しかしホキ美術館で様々な作家の写実絵画を鑑賞していると、見方が変わってきた。
写真と見紛うほどの職人的なタッチの作品もあれば、写実だけれどコンセプチュアルな、独特の世界観を生み出している作品もあり、心動かされた作品がいくつもあった。写実絵画は制作に長く時間がかかるのだそう。それだけ対象と向き合い、かけてきた時間が作品に凝縮されているようだ。
【ホキ美術館 DATA】
住所:〒267-0067 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3−15
アクセス:JR外房線「土気(とけ)駅」下車 → 千葉中央バス土気駅南口3番乗場「あすみが丘ブランニューモール行き」乗車、停留所「あすみが丘東4丁目」下車
休館日:毎週 火曜日(祝日の場合は開館・翌日閉館)
ジェイトリップ(J-TRIP) JALで行く格安国内ツアー角川武蔵野ミュージアム
2019年11月にオープンし、隈研吾がデザイン監修を手がけたことで話題となっていた「角川武蔵野ミュージアム」へ。
花崗岩を用いた外観は遠くから見るとまるで石の結晶のようにも見え、独特の存在感を放っている。
館内で印象的だったのが4階、5階の高さ約8mもの本棚劇場。ぐるりと本棚に囲まれた空間には圧倒される。ゆっくり時間をかけて本を眺めていると美術、科学、歴史、小説など興味深い本にいくつも出会えた。素敵な本と出会うきっかけはインターネットもいいけれど、こうしてアナログの世界で会うことの方が多いような気がする。
隣接する東所沢公園にはチームラボの常設展示「どんぐりの森の呼応する生命」が。巨大な卵のようなオブジェが森に点在し、夜には光のアート空間になるのだそう。
【角川武蔵野ミュージアム DATA】
住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
アクセス:JR武蔵野線「東所沢」駅から徒歩約10分
休館日:毎月第1・第3・第5火曜日(祝日の場合は開館・翌日閉館)