3月初めになると近年お花屋さんでは黄色いミモザのお花を見かけたり、インスタグラムなどSNSでも「ミモザの日」といってミモザのお花の投稿を目にすることが多くなりましたね。
冬と春の間を行き来するこの時期にミモザのお花を見ると、明るい黄色が春を告げているようで、元気をもらえます。
そんな「ミモザの日」とはなんでしょうか。
この記事ではそんな疑問にお答えします。
国際女性デーとは
3月8日はイタリアの「国際女性デー(International Women’s Day)」。
1975年に国連が定めたこの記念日は、女性たちの権利のために戦った人々の勇気に感謝し、社会での女性の平等な活動や活躍を考えていく大切な日です。
イタリアで3月8日にミモザを贈る習慣が始まったのは、第2次世界大戦終戦直後の1946年から。
なぜ「ミモザの日」と呼ばれているかというと、この時期はイタリアでミモザの花が咲き始める時期だからなのだそう。
厳しい寒さの残る2月に花をつけることから、一見可憐なミモザにエネルギーを感じ、鮮やかな黄色とコロンとしたまあるい形が、春を待つ人々に「太陽」をイメージさせます。
イタリアでは、ミモザはしなやかでエネルギーにあふれた女性を象徴するお花でもあるのです。
ミモザの花言葉
ミモザの花言葉は「優雅」「友情」。そして「感受性」「思いやり」。
暖かい春をイメージさせる黄色い花はプレゼントに送ると喜ばれることから、恋人同士だけでなく、家族や友人に、日頃の感謝の気持ちを込めてミモザの花束を贈るお花になっています。
ミモザの種類
「ミモザ」と一言で言っても、いくつか種類があり、主にギンヨウアカシアとフサアカシアがあります。
まず「ギンヨウアカシア」は名前の通り、銀色を帯びた葉が特徴。日本でミモザといえば、ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)を指すのが一般的です。
寒さに強く、お手入れしやすいというメリットもあり重宝されています。
一方、フランスやイタリアで「ミモザ」といえば「フサアカシア」を指すことが多いです。のびのびと枝を伸ばし、ポンポンと可愛らしい黄色い花を咲かせてくれます。
フセアカシアは成長すると数十メートルと大きくなりすぎることから、日本ではあまり見られないのだそう。
とはいってもギンヨウアカシアの方も成長すると5メートルは超えるので、お庭に植える場合は充分なスペースが必要です。
都内でミモザの花が見られるのは?
そんな「ミモザの日」。
お花屋さんでミモザのお花を買ってプレゼントするのも良いけれど、春が近づくシーズンでもあるので実際にミモザのお花を見にお出かけするのもおすすめ。まずは都内でミモザが見られるスポットをご紹介!
*代々木公園
住所:東京都渋谷区代々木神園町2-1
アクセス:「代々木八幡駅・代々木公園」駅より徒歩5分
都内では珍しく、公園内に一本のミモザの木が咲いています。
*蔵前神社
住所:東京都台東区蔵前3-14-11
アクセス:「蔵前」駅より徒歩1分
江戸通りから一本裏通りにある神社で比較的小さな神社。時期が良ければ桜とミモザが同時に咲く「共演」も楽しめます。
*木場公園
住所:東京都江東区平野4丁目6−1
アクセス:東京メトロ東西線「木場」駅より徒歩5分
木場ミドリアムから入口広場・イベント池に向かう途中にあり、広い公園なので迷わないようにご注意を!
ミモザを買ってお家で楽しむ
近くにミモザが咲いている公園などがない場合は、花束などを買ってお家でミモザを楽しむのもおすすめ。
長さ約40cmの手作りのミモザのスワッグ。とっても可愛いです。
楽天優良ショップ受賞店のミモザのリース。こちらも素敵ですね。
日本では、まだあまりなじみのないミモザの日。イタリアを中心に西洋から世界各地へ広がりを見せていて、この時期にお花屋さんなどでよく見かけることから、これから日本でも有名なイベント・記念日になるかもしれません。ミモザを買って大切な人にプレゼントするも良し、お散歩がてらミモザのお花を楽しむのも良し。「ミモザのお花」を通して、一足早い春を感じてみてください。
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